化学実験室は教育と科学研究の重要な場所であり、廃水の発生は化学実験室の避けられない問題である。廃水には無機イオン、有機物、酸塩基などの化学物質が含まれており、適切な処理設備がなければ環境と健康に深刻な影響を与える。本文は大学化学実験室の廃水処理設備の種類と作用を紹介する。
一、重金属廃水処理設備は化学実験室にあり、廃水にはクロム、鉛、水銀などの有毒重金属が大量に含まれる可能性がある。これらの重金属は環境と人体の健康に大きなダメージを与える。そのため、大学化学実験室は重金属廃水処理設備を用いて処理する必要がある。一般的な処理方法は電気化学法、イオン交換法、化学沈殿法などである。
1、電気化学法電気化学法は電気化学の原理を利用して処理する方法である。有毒金属イオンを含む廃水中の重金属イオンを電解や電流調整などにより還元または沈殿させることで廃水浄化の目的を達成する。
2、イオン交換法イオン交換法は分離方法である。イオン交換樹脂を用い、イオン交換の作用により廃水中の有毒金属イオンと樹脂のイオンを交換することにより、有毒金属イオンを廃水から分離し、浄化目的を達成する。
3、化学沈殿法化学沈殿法は化学沈殿剤を添加することにより廃水中の金属イオンを沈殿させ、分離した廃棄物を濾過し、廃水浄化の目的を達成する。
二、酸アルカリ廃水処理設備化学実験室で発生した廃水には酸性とアルカリ性物質も大量に含まれており、これは環境と設備に大きな危害を与える。酸アルカリ廃水処理設備は主に酸アルカリ廃液中和装置と化学中和装置の2種類がある。
1、酸アルカリ廃液中和装置酸アルカリ廃液中和装置は酸アルカリ廃液中の酸性及びアルカリ性物質を中和処理する装置である。一般的に酸性とアルカリ性廃液を同時に輸送し、中和反応により酸アルカリ度のバランスを達成し、酸アルカリ廃液の中和処理を実現する。
2、化学中和装置の化学中和装置は酸性廃水にアルカリ化学試薬を加え、中和反応を行う装置である。一般的に自動制御システムを用いて調整を行い、廃水のpH値を調整し、それによって廃水の管理を実現する。
三、有機汚染廃水処理設備の有機汚染は化学実験室廃水の重要な成分である。有機汚染物の含有量が高く、毒性が大きいので、処理しなければ、環境と人体の健康に脅威を与えることになる。このような廃水は粒子活性炭吸着、生物法、オゾン酸化法などの方法で処理する必要がある。
1、顆粒活性炭吸着顆粒活性炭吸着は物理吸着方式である。廃水中の磁性不純物と粒子活性炭との親和作用により、廃水中の有機汚染物を粒子活性炭表面に吸着し、浄化作用を果たす。
2、生物法生物法は微生物による有機汚染物の分解と転化の方式で廃水を処理する。酸化池や活性池などに接触する装置を用いて、廃水中の有機汚染物を分解し、浄化の目的を達成する。
3、オゾン酸化オゾン酸化法はオゾン酸化反応器にオゾンガスを導入し、廃水中の有機汚染物と反応することにより、有機汚染物を分解する処理方式である。
以上より、大学化学実験室廃水処理設備は重金属廃水処理設備、酸アルカリ廃液中和装置、生物法化学中和装置などの多方面に関連している。異なる廃水処理設備は異なる場面で重要な役割を果たしている。将来、技術が発展し続ける今日、化学実験室の廃水処理設備はますます先進的で、安価で、環境保護の目的を達成することができて、同時に資源の再利用を実現することができると信じている理由があります。