中古遠心分離機型式価格微粒子を含む懸濁液が静置されないと、重力場の作用により懸濁粒子が徐々に沈下する。粒子が重いほど沈下が速くなり、逆に液体より密度が小さい粒子が浮上する。粒子の重力場下での移動速度は粒子の大きさ、形態、密度に関係し、重力場の強度及び液体の粘度にも関係している。赤血球のような大きさの粒子は、直径が数ミクロンであれば、通常の重力作用下で沈降過程を観察することができる。

また、物質が媒体中に沈降する際には拡散現象も伴う。拡散は無条件に絶対的である。拡散は物質の質量に反比例し、粒子が小さいほど拡散が深刻になる。沈降は相対的で、条件があり、外力を受けなければ運動できない。沈降は物体の重量に比例し、粒子が大きいほど沈降が速い。ウイルスやタンパク質などの数ミクロン未満の微粒子に対して、溶液中でコロイドまたは半コロイド状態は、重力だけでは沈降過程を観察することはできない。粒子が小さいほど沈降が遅くなり、拡散現象が深刻になるからだ。だから遠心機を利用して強い遠心力を発生させてこそ、これらの微粒子に拡散を克服して沈降運動を発生させることができる。

遠心分離とは遠心機ロータの高速回転により発生する強大な遠心力を利用し、液体中の粒子の沈降速度を速め、サンプル中の沈降係数と浮力密度の異なる物質を分離することである。