ボールスプラインの紹介
ボールスプラインはスプライン軸外筒内に装着されたボールを利用して、精密に研磨された転動溝の中で、同時に平滑な転動と伝達モーメントを行い、独特の接触点設計を採用し、より大きな接触角度(40°)を持ち、高度の感度を持つほか、負荷を大幅に向上させる能力があり、振動衝撃負荷の作用が大きすぎ、位置決め精度の要求が高い、および高速運動性能が必要な環境に適しており、このような環境でも有効な作用を発揮することができる。また、直線ボールブッシュの代わりに使用した場合でも、軸径が同じ場合には、ボールスプラインが持つ定格荷重は直線ブッシュの十数倍であるため、設計を非常にコンパクトにすることができ、片持ち荷重、モーメントなどの作用がある場合でも安全に使用でき、高い耐久性を持つことができる。
ボールスプライン構造
ボールスプラインはフランジ付きタイプのSLFとフランジなしのSLTの2種類のタイプに分けることができ、軸径の大きさによりボールの接触経路は2列(180°)(SLF/SLT 6 ~ 20)と4列(70°)(SLF/SLT 25 ~ 50)に分けることができ、また中空軸も選択用に提供することができる。
ボールスプラインの利点
1、大負荷容量
ボールの転動溝は精密研磨成形され、ゴッド型40°角接触を採用しており、接触角度が大きいため、径方向とトルク方向に大きな負荷容量を持っている。
2、回転方向ゼロクリアランス
接触角度40°の相対2〜4列のボール列を採用することにより、スプライン軸とスプライン外筒を結合し、予圧調整方式を透過することができ、回転方向の隙間をゼロにすることができる。
3、高感度
鋼球接触点は特殊な設計を採用しているため、高剛性のほかにより感度が高く、エネルギーの浪費を低減することができる。
4、高剛性
接触角が大きいため高剛性であり、状況に応じて適切な予圧を加えることができるため、高いトルク剛性、トルク剛性を得ることができる。
5、組み立てが簡単
特殊な設計を採用しているため、スプライン外筒をスプライン軸から離脱しても、ボールが脱落することはありません。そのため、組み立て、メンテナンス、検査が容易です。